演劇人のリアル
あなたの活力源は?

PROFILE

はたなかともゆき○78年生まれ、奈良県出身。 00年、演劇集団キャラメルボックスに入団。中堅役者として、劇団公演では主演をはじめ重要な役どころを担う。

あべじょうじ○77年生まれ、フィリピン・マニラ出身。04年、演劇集団キャラメルボックスに入団。シリアスな役どころからコミカルな芝居まで、幅広くこなす。

ただなおと○83年、北海道出身。04年、演劇集団キャラメルボックスに入団。キャラクターを深く掘り下げるアプローチ、心のひだを描く繊細な演技に定評がある。

畑中智行、阿部丈二、多田直人

阿部:僕はね、今だとオリンピックです(※取材時は8月上旬)。

畑中:あー、同じ!

阿部:試合は勿論なんですけど、選手の後ろにある様々なドラマを感じると、頑張らなきゃと思いますね。それに、選手の人達って、将来この瞬間を思い出した時に、すごく眩しい時間なんだろうなと思うんです。それを羨ましく思うんだったら、自分も今を眩しい時間にしろよ、と思うし。そういう意味で、とにかく今を一生懸命やろうと思いますね。将来、今を振り返った時に、結果云々じゃなく全力を出し切ったと思えるように頑張ろうと。あとは、このオリンピックをやっている最中に、舞台を観に来て下さっているお客様の存在。大きな試合とか、観たいと思っている試合があっても「この時間はキャラメルボックスと一緒にいよう」と思って下さっているんだという。それも含めて活力源ですね。

畑中:どう考えてもオリンピックですよ、今は絶対! 夜寝れないったら(笑)。4年に1回じゃないですか。オリンピックを目標に4年間頑張ってきて、一瞬で結果が出ちゃう。4年間、もしくはそれ以上に頑張り続けるというのは本当に大変だなぁと思うので。僕もキャラメルボックスのオーディションに1回落ちて、次のオーディションが1年後ということで、1年いろいろキープして頑張りましたけど、あれが4年続くのかと思うと、うーん……。

阿部:しかも、オリンピックに出られるかどうかも分からないですからね。

畑中:そうそう。そういう気持ちで観ていると、試合を観る楽しみだけじゃなくて、ドラマの部分でも本当に感動的です。

阿部:いや、すっごく頑張ってると思います。本当に苦しい想いを乗り越えていらっしゃるんだと思うなぁ〜。

畑中:……って、これだけオリンピックの話で盛り上がっているのに、何で多田は入ってこないの?

多田:いや、僕もオリンピックは観てるんですよ。人並みに感動もしているんですけど……、僕の活力源はガンプラです。

畑中:出たーっ(笑)。

多田:ガンプラを作っている時が本当に楽しくて。出来上がって棚に並べた時、「次、また買う為に頑張ろう」って思えるんです。

阿部:キャラメルボックスはどんだけ薄給なんだ? と思われるよ(笑)。「舞台一本やってガンプラしか買えないのか!?」って。

多田:(笑)。うち、子供の頃あまりおもちゃを買ってもらえなかったんですよ。だから、大人になっていくらか自由に使えるお金があると、ついおもちゃとか買っちゃうんですよね。反動なのかなぁ。子供の頃あまり飲ませてもらえなかったコーラとかポテトチップスとかも大好きだし。……なんかすみません。オリンピックの話題の後にこんな話で。

阿部:いやいや、オリンピックは終わっちゃうからね。

畑中:オリンピックが終わったら、次は一緒にガンプラを作ればいいのかな。

阿部:競技場のプラモとかないかな? それを作って、ポール・マッカートニーの曲かけて、感動を振り返るとか?(笑)。

畑中:あははは(笑)。競技は何を観てた?

阿部:僕、真剣にやっていたスポーツが水泳なので、水泳は見ちゃいましたね。泳いでいてどれくらい腕が張るのか、どれだけ呼吸が苦しいか、どんな風に体が熱くなってくるのか、もちろん次元は全然違いますけど、体感で分かるので、想像しやすくてのめり込んじゃいます。僕は個人メドレーとブレストをやっていました。

多田:子供の頃めっちゃ早かったんだよね。オリンピックとか目指してた?

阿部:割と有名なスポーツクラブに入っていて、強化合宿では鈴木大地さんや小谷実加子さんが一緒に参加していたり、タイムも当時の日本チャンピオンが測ってくれたり。そういう環境にいたので、オリンピックには憧れましたよね。でも中学くらいで、次元が違うものを持っている人間と出会ったんです。そうすると「あ、これは勝てないな」と分かる。元々リアルにオリンピックを目指していたわけじゃないんですけど、オリンピックに出場する人というのは、こんな人達の中でも更に勝った人なんだと実感して、オリンピックという場を崇拝するようになりました。
多田:畑中さんは陸上やってたんでしょ?

畑中:陸上と、あとバドミントン。だからバドミントンは今回めっちゃ応援しました。メダルが取れて良かったです! でも全体でいうと、僕は個人競技より団体競技が好きなんですよ。卓球もそうだし、フェンシングも、水泳も。チームプレーで戦うのがいいなって。
阿部:わかります。自分がやっていたのが個人種目だから、そう思うんでしょうね。

多田:みんなで何かを成し遂げるのって本当に楽しい。だから演劇やっているのかも(笑)。


◇公演情報
キャラメルボックス
『広くてすてきな宇宙じゃないか』
9/14~17◎サンシャイン劇場
9/21~23◎梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ


キャラメルボックス 2012クリスマスツアー
『キャロリング』
11/18〜25◎新神戸オリエンタル劇場
12/3〜25◎サンシャイン劇場


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