演劇人のリアル
あなたの活力源は?

PROFILE

のぞえせいじ○75年生まれ、岡山県生まれ。8歳までサンフランシスコで過ごす。大学在学中の95年より演劇を始め、99年に劇団「はえぎわ」を旗揚げ。以降全公演の作・演出を手がける。外部作品への出演、脚本提供など多数。12年『○○トアル風景』にて第56回岸田國士戯曲賞を受賞。

ノゾエ征爾

ノゾエ征爾

活力源といっていいのかわからないのですが、作品を作る上でいつも心がけているのは、作っている過程で色んな選択肢が出てくるんですね。そのとき自分がどっちを選ぶか。一方にはそちらへ行くとなんとなくうまくいく絵が想像できる道がある。もう一方はその先いったいどうなるやら分からない道がある。そんなとき、常に先が分からない方を選んでたいなっていうのがあります。それが自分の活力源というかモチベーションですかね。

——それは大変な道ですよね。
 怖いです。ちょっと折れちゃうときもありますけど。

——……人生もですか?
生では怖いですね(笑)。でも作品作りにおいては、そのワクワク感はずっとあります。どうなるんだろうって。……危険な方を選びがちですね。

——そんな危険な道を行っていることはみんなには内緒ですか?
いや。悩んでるさまとか、稽古場でもあらわですね。みんなは不安ですよね。

——みんなは信じてついてくるんですよね?
ありがたいです。本当、最初ぼや~んとしたところから始まって、ぽつぽつぽつっと具体的なものができてきて。でもそれらはまだ全然散らばっていて。あるものはなかったことになったりして。それを最後の10日くらいで、徐々にくっつけて塊にしていくみたいな作り方を今はしています。後はその塊を、いかに純度の高いものにしていけるかみたいな作業なんですけど。

——最初はどうなるか分からないまま、いつか一つの作品に固まると信じて進んで行く?
もちろん、うまくできないときも来るんだろうなという覚悟もあるんですけど、大事なことは最後までそれを模索し続けること。なかなか一つにまとまらなくて、いくら試みてもだめだったとしても。そういう公演も絶対あると思うんですけど。でもまぁ、そうですね、止まない雨はないということで。

◇公演情報
Utervision Company『マイサンシャイン』
7/20~22◎新宿眼科画廊/スペース地下(脚本)

はえぎわ『ライフスタイル体操第一』
9/28~10/8◎三鷹市芸術文化センター 星のホール<


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